基本理念

東京武蔵野病院は、広く公共的医療サービスをおこなう精神科専門医療機関であり、地域の人びとの健康と福祉に寄与することを目的として患者主体の医療の実践を理念としています。
患者さんの生命を預かり健康回復・増進を使命とする医療機関には、「患者さんが安心して医療を受けられる環境を整え、提供すること」が求められています。医療は年々高度化・専門化し複雑化していく中で、医療事故につながりかねない要因や背景は増加傾向にあります。職員の知識・技術の向上に加えて安全に対する意識を育み、関係法令を遵守した改善・改革を推進し、それを実現可能とするシステムの構築を行うことで、患者さんとご家族と職員の安全を確保することを安全管理の基本方針としています。
組織および体制
東京武蔵野病院は、医療安全対策と患者さんの安全確保を推進するために、以下の組織および役職、報告、研修等の体制を設置しています。
医療安全管理に係る組織図

関連する委員会・会議
- 暴力防止プログラム会議
- 看護部医療安全カンファレンス
- 看護部安全リンクナース会
- 衛生委員会
- 感染対策委員会
- 褥瘡対策委員会
- 行動制限最小化委員会
- 医療放射線被ばく安全管理委員会
- 医療ガス安全管理委員会
- 輸血委員会
- 防火防災管理委員会
- 患者相談窓口カンファレンス
- 虐待防止委員会
医療安全にかかる研修
医療安全管理の基本的な考え方、事故防止の具体的な手法等を全職員に周知徹底することを通じて、職員個々の安全意識の向上を図るとともに、院内全体の医療安全レベルを向上させることを目的として、全職員を対象に研修を実施しています。
新入職員研修
- 医療安全と当院での事故の傾向
- 当院に多い身体的急変と対応のポイント
- 与薬事故事例と6Rについて
全職員対象研修(2回/年)
| 対象年 | 発行日 | 受講対象者/受講者 |
|---|---|---|
| 2024年度 | みんなが主役の医療安全~対話するチーム作り~ | 受講対象者513名/ 受講者513名 |
| BLSの基本 | 受講対象者525名/ 受講者522名 |
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| 2023年度 | 当院の窒息発生事例とその予防・対処方法 | 受講対象者515名/ 受講者515名 |
| BLSの基本 | 受講対象者511名/ 受講者480名 |
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| 2022年度 | 電話対応における接遇と個人情報保護 | 受講対象者531名/ 受講者516名 |
| 転倒・転落の動向とその予防 | 受講対象者522名/ 受講者515名 |
|
| 2021年度 | 自殺予防対策~自殺関連行動の理解と対応 | 受講対象者577名/ 受講者576名 |
| 暴力防止プログラム | 受講対象者560名/ 受講者559名 |
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| 2020年度 | 障害者虐待防止法~法律の概要と初期対応の理解~ | |
| 当院における医療事故と行動制限の現状について |
- 暴力防止プログラム実践研修
- 医療放射線被ばく研修
- 部署別
急変対応実践研修
静脈注射認定制度レベルⅠ・レベルⅡ
医療安全地域連携
近隣の医療機関と連携し、医療安全に関わる情報共有や医療安全体制に関する相互チェックを行っています。地域の基幹病院となる高度な医療を提供している総合病院だけでなく、脳神経外科・整形外科・リハビリテーション科などに特化した専門性のある複数の医療機関と連携し、医療安全の質に関わる実践的な取り組みを共有しています。

