診療科紹介
放射線
概要

放射線科では、身体の内部の状態を詳しく調べるための各種画像検査を行っています。一般撮影(レントゲン)、CT、MRI、骨密度測定、透視検査(消化管造影など)を実施し、病気の診断や治療方針の決定に貢献しています。装置の特性を踏まえ、最適な撮影方法を選択し、適切な診断につなげられるよう努めています。また、チーム医療の一員として、質の高い医療の提供を目指し、スタッフ一同研鑽を重ねながら日々の業務に取り組んでいます。地域の開業医の先生方からご紹介いただいた患者さまにも、できる限りご希望の時間帯や検査日に対応できるよう心がけています。
一般撮影検査
X線を使用し、体を透過した際の吸収差を白黒の画像として映し出し、体内の様子を調べることができます。胸部や腹部のX線撮影では、心臓や肺、消化管などの臓器の状態を観察でき、骨のX線撮影では、骨折や骨腫瘍の有無、関節の変形や骨密度の評価などに役立ちます。
CT検査

CT(Computed Tomography:コンピューター断層撮影)は、X線を用いて体の断面を撮影する検査です。MRIと比べて騒音や閉塞感が少ないのが特徴です。当院では GE社製の64列マルチスライスCT Revolution Maxima を導入しており、脳疾患や肺疾患、消化器疾患など体内のさまざまな病変の検出や診断が可能となりました。
MRI検査

MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像)は、強い磁場と電波を用いて体の断面を描出する検査です。X線を使用しないため、放射線被曝の心配がありません。骨の影響を受けずに詳細な画像を取得でき、縦・横・斜めなどさまざまな方向からの断面像を得ることが可能です。当院では フィリップス社製1.5T MRI Multiva を使用しており、検査中の騒音を抑えることで快適に検査を受けられるようになっています。
骨密度測定

骨粗しょう症を早期に発見するための検査で、2種類の異なるX線エネルギーを用いて骨量を測定します。骨を構成するカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分の量を測り、骨の強度を評価します。骨密度が低下すると骨折のリスクが高まるため、定期的な測定が重要です。当院では腰椎と股関節の2カ所を測定することにより、より正確な評価を行うことが可能となりました。
透視検査
X線を用いて体内を透視し、モニター上でリアルタイムに観察できる検査です。胃や大腸など、単純X線では写りにくい臓器にはバリウムなどの造影剤を使用し、より詳しく診断を行います。
乳房検査(マンモグラフィ)
乳房は柔らかい組織(脂肪や乳腺)で構成されているため、専用の装置を使用します。 腫瘍の有無、大きさや形、石灰化の有無やその広がり具合などを調べる検査で、触診では見つけにくい微小石灰化や、しこりとして触れることのできないような小さな腫瘤を見つけることができます。